最近虐待について含んでいる本が多いですね。たまたま2つ読んだので紹介します。
52ヘルツのクジラたち 町田そのこ著
普通のクジラはもっと高い周波数で鳴くが52ヘルツの声で鳴くクジラが居る。周波数が低すぎで仲間のクジラには聞こえず、最も孤独なクジラと呼ばれている。 主人公、三島貴瑚(みしまきこ:きなこはあだ名)はこのクジラと同じように自分の声が人に届かないと感じている。虐待を経験して、そこから立ち直ろうとする人たちの難しさ。その苦労の中でだから解る人のやさしさ。読みやすく一気に読めた本です。
落日 湊かなえ著
「告白」や「白ゆき姫殺人事件」の大作でおなじみの湊かなえの最近の本。
主人公の甲斐真尋(まひろ:ペンネ-ム千尋)は大学を中退して脚本家の修行中。同郷の映画監督の長谷部香(かおり)と知り合い、二人の故郷で起こった殺人事件を映画にしようとする。虐待などをテーマに人の感情の変化を書いている。ちょっと暗いけど、読み応えがある本です。
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